なでしこJAPANとその解説者について思うこと
- 2012.08.11
老若男女、初心者から中級者・上級者、さらには経験者を相手にしゃべらなければならない解説者という職業は本当に大変だ。話しかける相手の表情が全く見えない状況で、最大公約数的な意見を適宜述べつつ、時折、当意即妙の受け答えをこなしながら、含蓄ある意見をさらりと流す。そしてさらに画面展開の早い競技ともなれば、刹那の切り口がより一層重要視されるために頭脳明晰で無ければなかなか務まらないだろう。
それと対照的なのが女子フィギュアスケートの女性解説者。関心が全く無いので名前すら知らないが、サッカー以上に瞬間の切り口が重要なスポーツであるにも関わらず、その解説者の繰り返すのは技の連呼と誰にでも言える感想で、そこには分析という視点が欠落している。本人はそれで解説者という仕事をこなしていると思っているのだろうが、少なくとも自分が親しんでいるそのスポーツをもっと多くの人に分かりやすく伝えたいという意思は感じられず、ただ単に騒いでいるだけだ。
●2010年07月17日 質の向上を求めたいサッカーテレビ解説陣
地上波でプロサッカーを見ることがなくなったのは、程度の低い解説者や明石家さんまに代表されるお笑い芸人のお門違いの発言を聞きたくないからだ。WOWOWやスカパー!でサッカーを見る人達は、お金を払ってでもプロサッカーを見たいという純粋にサッカーが好きな人達。であるのならば、アナウンサーや解説者も地上波に比べればまともな人材を用意してくれるのだろうという期待感からだが、当たらずとも遠からずと言ったところだろうか?
何度かこのブログでは書いているが、正直女子サッカーはちょっと勘弁という人間だ。もし仮になでしこジャパン全員が日本人ではなくて、韓国人やベトナム人だったとしたらそれでも見る気になるのだろうかと問うたときに、殆どの人はNoだろう。なぜなら日本人という色眼鏡をかけて見ているからだ。本当に素晴らしいものであれば国境や人種を越えてまで人を引きつけるものがあるはずだが、なでしこジャパンにはそれがない。純粋にサッカー競技として見たときに技術的にレベルが低すぎるからだ。私見として国籍や人種でものを見ているようでは真贋の見極めがつきにくいはず、色眼鏡を外して見るようになってからが本当の第一歩だと思っている。
●なでしこJAPANが表彰式で品がなさ過ぎると批判殺到
試合そのものを全く見ていないので評価はしにくいが、正直金メダル目標宣言は口先だけではないのかと思わせるほどにノリが軽い印象を受けてしまう。たかがオリンピックスポーツ、この同好会的な雰囲気がいいんだよという向きからすれば、なにをそこまで厳格にと言われるのかもしれないが、女性ならではの限界点の低さを如実に感じてしまうのも事実だ。
さてなでしこジャパンの試合を解説した川上直子さんのブログが炎上したらしい。初めて聞いた名前だが、時折NHKに解説者として出ているとのこと。そういえば見たような、見ていないような記憶が定かではないが、おおよその想像は付くというものだ。かなり辛辣なコメントが書き込まれていることから、少なからずの人が不愉快に思っていたのだろう。冒頭で述べた女子フィギュアスケートの女性解説者と同質のものを感じてしまうが、ただ単に騒ぐだけでは共感を得るのはなかなか難しいのだ。
●なでしこジャパンの試合を解説した川上直子さんのブログが炎上中 「解説がうるさい、なんで偉そうなの?」
●フランス戦の解説者、川上直子さんのブログ炎上!「ヘリウムガス吸ってるみたい」
●川上直子Official Blog/ウェブリブログ(コメント欄炎上)
オリンピックも終盤に差し掛かり、ここ日本ではサッカーは一段落した感があるが、実はこれからが欧州南米では本番なのだ。オリンピックサッカー程度のレベルの競技に真剣報道を続けるマスコミの報道姿勢には苦言を呈したいが、2014年ブラジルワールドカップに向けて様々な分野からいろんな意見が出てくるのは関心が高まっている証拠。より一層の盛り上がりを期待したい。