オリンピックサッカーのメンバー発表を見て
- 2012.07.08
●五輪サッカー、メンバー発表から浮かぶもの
だが、この「U―23日本代表(プラスα)」は「最強メンバー」というわけではない。何よりも、A代表ですでに中心的メンバーである攻撃的MF香川真司(マンチェスター・ユナイテッド、1989年3月17日生まれ)は、日本代表のザッケローニ監督を含めた話し合いの末、35人の予備登録メンバーにも入れられなかった。「2011年にケガをしたことがあり、この夏に移籍もするので外した」(原博実・日本サッカー協会強化担当技術委員長)
さらにオリンピックが行われるロンドンの名門アーセナルに所属するFW宮市亮(1992年12月14日生まれ)は35人の予備登録には含まれていたが、最終メンバーからは外れた。「コーチングスタッフと話し合った末、チームが機能する18人を選んだ」(関塚監督)左サイドで破壊的なスピードを見せ、すでにA代表デビューも果たしている宮市だが、6月のワールドカップ予選のためにA代表に招集され、5月のフランス遠征に帯同できなかったことで、「合わせる時間がない」という判断だったのだろうか。
日経新聞を読んでいたらサッカーオリンピック代表選考で、香川真司と宮市亮が漏れていると書かれていた。EURO2012が終了し、欧州2012-13シーズン開幕目の前とあっては、オリンピックサッカーは完全に祭りの後の宴。ユナイテッドではレギュラー保証されているわけでもなく、常時試合に出場することすら危ぶまれている香川真司にとってはオリンピックどころではなく、新シーズンに備えるべきだと思うが、同じユナイテッドに所属するエルナンデスにも圧力がかかり、オリンピックを欠場するという。香川にもアレックス・ファーガソン監督から同様の意向が働いていると考えてもおかしくはないだろう。
●チチャがオリンピックを欠場
エルナンデスにとってオールド・トラッフォードでの2シーズン目は初シーズンほどセンセーショナルなものとはならなかった。十分な休養を取れていないことが原因の1つだろうと、ファーガソン監督は考えている。(途中省略)「プレミアリーグでプレーする為に必要な休暇をエルナンデスに与えることで、メキシコサッカー協会と合意した。来シーズンは問題無いはずだ」
●【サッカー】宮市の五輪代表招集には応じない ボルトン監督が明言
試合後のコイル監督は「リョウは前線ならどこでもできる。今日も素晴らしかった」と絶賛したが、その後は気になる発言も。「プレミア残留に彼が必要。前回、日本代表に招集されたが出場しなかった。日本帰国は彼のためにならない。今後、五輪代表の招集には応じない」と断言した。
「前向きに対応する」との前言を覆し、U-23日本代表への招集に応じない考えを示した。3月のウズベキスタン戦でA代表に初招集されたが起用されず、予想以上に宮市が疲労したことで考えが変わったようだ。5月末のツーロン国際大会への招集にも応じない意向。所属元のアーセナルも基本的に五輪出場には否定的で、宮市のロンドン五輪出場へのハードルは一段と高くなった。
同様にボルトン監督が『宮市の五輪代表招集には応じない』と明言していることからも、プレミアリーグ監督のオリンピックサッカーの位置づけの低さが見て取れるが、対照的にやる気満々なのがブラジル
。
●パト&チアゴ・シウバがブラジル五輪代表入り セリエ選手は計4名
2011-2012シーズンは故障の連続で殆ど仕事をしなかったパトはオリンピック代表を辞退すべきだと思うが、このオリンピックでもし怪我でもしたら、さすがにベルルスコーニ会長の堪忍袋の緒が切れるのではないか?バルバラとの関係がその後どうなっているのかは知らないが、今シーズン不本意な結果しか残せないようになるとPSGあたりに放出されるのは確実。2014年ブラジルがワールドカップで結果を残すにはパトの完全復活が第一歩となるだけに、出場するのであれば怪我しないことを最優先に考えたパフォーマンスに徹すべきだと思う。