EURO2012が6月8日に開幕
- 2012.06.02
6月8日から開催されるEURO2012。来週末からいよいよ熱戦が始まるわけだが、時間的に全試合を視聴するのは無理なので好カードを探していたら、6月10日(日曜日)のスペイン対イタリア、6月11日(月曜日)のフランス対イングランドが面白そう。特にスペイン対イタリアは初戦につき、やる前から0対0または1対1の引き分けが容易に想像出来るが、そのイタリア代表の期待はなんと言ってもバロテッリ。マルチェロリッピならば代表に呼んだのかどうかは疑問だが、能力だけで評価するならば誰しもが認める逸材なのだ。
●プランデッリ:「バロテッリにとってEUROはチャンス」
イタリア代表のチェーザレ・プランデッリ監督は、EURO2012でイタリア代表メンバーに招集したFWマリオ・バロテッリに、奮起を促している。プランデッリ監督は、バロテッリに批判に対しピッチで答えを出すよう求めた。「私の意見では、彼はEUROを特別な機会と捉えなければいけない。我々にとって同じようにね」「ピッチの上で何をしたのかを記事にされるときだ。ピッチの外で何をしたのかではなくね」
●バロテッリ:「バナナを投げられたら殺す」
マンチェスター・シティFWマリオ・バロテッリが、『フランス・フットボール』のインタビューで、人種差別問題などに言及した。黒人の同選手は、人種差別に対する激しい怒りをうかがわせている。バロテッリはかつて人種差別的中傷を受けた経験に言及し、今後同じようなことがあれば「殺す」と過激な発言している。
「2、3人がいたんだけど、警察がすぐにやって来て彼らはラッキーだったよ。そうじゃなければ、誓ってもいいけど、オレは彼らを殴り倒していただろうからね。もう二度とないことを願うよ。誰かがオレに路上でバナナを投げてきたら、オレは刑務所に行くだろうからね。そいつらを殺すからだ」
バロテッリの発言そのものは勢い余ってつい口を滑らせた類いなのだろうが、初戦でいきなり退場後にイタリア失速も充分予測出来るだけに、頼りになるのはやっぱりカッサーノと行きたいところだが、病み上がりなのが気になるところ。とは言いながらもカッサーノ・バロテッリの2トップは何が起きるか分からない楽しさがあるだけに期待したいところだ。それにしてもドメニク発言も非常にユニークだ。
●ドメネク氏:「イングランドにはクオリティーがない」
元フランス代表監督のレイモン・ドメネク氏は、フランスがEURO12で最低でもベスト4に進出できると見ているようだ。また同氏は、初戦で対戦するイングランドには「クオリティーがない」と話している。2004年から10年までフランス代表を率いたドメネク氏。グループCでイングランド、ウクライナ、スェーデンと対戦する母国の代表チームについて、同氏は『フランス・フットボール』で次のように話している。
「イングランドとの初戦は簡単なはずだ。彼らにはクオリティーがないからね。それから、ウクライナに負けてはいけない。そうすれば、グループリーグを突破できる。私はフランスを優勝候補に入れるよ。本当に信じている」
「18試合負けなしで、アウェーでイングランドやドイツを下し、ブラジルも倒して、予選では首位。優勝候補だよ。彼らは少なくとも準決勝まで行けるはずだ」
イングランド期待のルーニーは2試合の出場停止。なのでフランス戦は欠場となるが、ここにきて中盤のランパードの出場も微妙になってきた。なのでドメニク発言も分からないわけではないが、全世界から嘲笑された南アフリカでの大失態は棚に上げて、他国を痛烈に批判するところが相も変わらずと言ったところか。さて最後は現地の話題を少々。
●EURO共催のウクライナ、晴天確保のためロケット弾発射準備
現地時間28日(以下現地時間)、来月にポーランドとともにEURO2012を共催するウクライナが、悪天気を避けるため、雨雲をロケット弾で拡散する計画を立てていることが分かった。ロイター通信が報じている。
これはウクライナの政府関係者が明かしたもので、ロイター通信に対し「(ミサイル)部隊が雨雲を拡散するための準備は整っている」とコメント。同国では5月9日の戦勝記念日の式典においても、飛行機から薬剤を散布して雨雲の発達を抑える措置をとっている。ただしこのときは、ロケット弾は発射しなかった。
これは記念すべき日を晴天で迎えるための策だが、ウクライナの気象予報によれば、現時点では同国でのEURO開幕戦となる6月9日は、気温が20度から24度まで上昇し、乾燥して温かい気候になると予想されているとのこと。EURO2012は6月8日にポーランドで開幕。共催国のウクライナでは9日にハルキフで行なわれるオランダ対デンマークが初戦となり、7月1日には同国の首都キエフで決勝が開催される。