iPad2は購入すべきか?

  • 2011.03.05
By Black and Blue

iPad2が発表になった。ここ日本でも3月25日から発売されるとのことだが、初代iPadを購入した人間にとっては買い替えるかどうかは微妙なところかもしれない。もちろん正常進化版の二代目として買い替えたとしても納得出来る完成度を保っているのは分かるが、個人的にはRetina Displayが搭載されていなかったことが唯一の心残りなのだ。

Engadgetの『iPad2vs初代iPad仕様比較チャート、変更点まとめ』を見ると、より薄く、より軽く、よりパワフルになり、しかもカメラも搭載されたから申し分なしなのだが、iPhone4,現行のiPod touchが搭載しているRetina Displayの美しさを知っていると、ひょっとしたら搭載されるかもしれないとの噂話もあったことを考えると残念無念。

外に持ち歩くことは殆どなく、ほぼ自宅専用ネット閲覧娯楽マシンとなっているので、より薄く、より軽くなってもさほどの恩恵は感じられない。実際に購入して使い出してみればその薄さ軽さを改めて実感するのかもしれないが、現行の厚さ重さでも許容範囲内なので我慢出来るのだ。そういえば昨日の読売新聞にでさえ、秋口にはiPad3が登場する噂話もあると書かれていたぐらいなので、次期iPadには間違いなくRetina Displayが搭載されるのだろう。

●iPad2発売直前、ホントにホントにiPad3年内に発売されるかも?

●iPad 3が2011年秋に発売か!?

秋にiPad3が登場するのであれば、iPad2は見送っても構わないかなとアップルストアを見てみると、iPad2 16GBが35,800円と初代44,800円と比較して二割の値下げ。しかも現行iPod touch64GBの36,800円と比較してもかなり安い気がする。もしiPad3までのつなぎであったとしても35,800円ならばぎりぎり納得出来る数字だから・・・・などと思い始めてしまった。

ただいまアップル公式サイトのiPadのプロモーションビデオを見たところだが、デュアルコアA5のハイパフォーマンスを活かした製品作りを見ていたら、やっぱり購入すべきかもと。特にiMovieが簡単にiPad上で操作出来るのはどう考えてもデュアルコアA5の恩恵だろう。初代iPadでは動作速度の面できついかもしれない気がしてきた。

●iPad2でアップル独走維持なるか?

米アップルは2日、多機能情報端末の新モデル「iPad(アイパッド)2」を発表した。現行モデルでタブレット型端末の市場を切り開き、高性能の新モデルで独走を維持する考えだ。だが、今年は世界の主要メーカーも相次ぎ対抗機種を投入し、競争は避けられない。「競合相手の端末は初代アイパッドにさえ追いついていないが、我々は過去の成功で一息ついたりしない」

1月に病気療養で休業を宣言後、初めて公の場に予告なしで登場したアップルのスティーブ・ジョブズ最高経営責任者(CEO)は、2日の記者会見で「2011年はアイパッド2の年になる」と自信満々に述べた。新モデルは、現行より画像表示が速く、カメラを装備してテレビ電話などを楽しめる。厚みは33%薄い8・8ミリで、重量も約90グラム軽い約590グラムになる。11日に米国で発売し、価格は499ドル(約4万1000円)から。日本では25日から売り出すが、価格は未定だ。

昨年4月に発売した現行の初代モデルは、9か月で約1480万台を売り上げ、市場占有率は8~9割とされる。韓国サムスン電子や米モトローラが対抗機種を発売しており、日本の大手も相次ぎ参入する予定だ。米調査会社アイサプライによると、タブレット型端末の世界販売は10年の約1965万台から、11年は3倍超の6655万台に拡大する見込みだ。その後も、グーグルなどの基本ソフトを搭載した機種が増え、15年に約2億4230万台に達すると予想されている。

市場では、「他社の端末は使える専用ソフトが少なく、当面アップルに対抗するのは難しい」(米アナリストのピーター・ミセック氏)との指摘がある一方、ライバル参入で「今年後半から価格競争が激しくなる」(JPモルガン・チェース)とも見られている。アップルは昨年10~12月期決算で、アイパッド関連の売上高が総収入の約17%を占め、業績への影響度が高まっている。「カリスマ経営者」の健康問題も懸念材料だ。競争激化によって、業界では早くも「アイパッド3が今秋発売されるのでは」との観測も出ている。アップルの快進撃の行方は、魅力的な製品でライバルを突き放し続けられるかどうかにかかっている。

(サンフランシスコ 小谷野太郎)(2011年3月4日11時44分 読売新聞)