Apple TVの使用感

  • 2010.11.20
By Black and Blue

金曜の夜に発注したので、うまくいけば日曜日には届くかもしれないと期待していたAppleTV。が、日曜日にも届かず、やっぱり人気商品で在庫が無いのかもと思い始めたら、アップルから月曜日にお詫びメールが届いた。配達遅配で申し訳ない、すでに配送準備は完了しているはずだからもう少々お待ちを・・・・とのこと。火曜日に届いたので早速開封してみると、とても小さいのに驚いた。事前にネットで情報は集めていたので小さいのは分かっていたが、それにしてもここまで小さいとは思わなかった。余計な説明書は一切なく虚飾を排した、徹底的にシンプルさを追求した製品梱包はとても好感が持てるが、まさにアップル製品づくりと同じ思想を感じてしまう。

開封後は地デジ対応テレビと接続するだけだが、肝心のHDMIケーブル(Apple HDMI to HDMI Cable 1.8m)のみ別途購入しなくてはならない。有線接続するべきか、無線接続するべきか迷ったが、映画レンタルの時には負荷がかかりそうなので通信品質を考えて有線接続を選択。すると後はテレビの電源をONにするだけでAppleTVを楽しむことが出来る。一番見たかったのはYouTubeだが、操作手順に難しいところは一切なく画面の指示に従うだけで簡単に見ることが出来た。が、自分が見たい動画を探し出すためには付属のリモコンで文字入力をしなければならないのだが、これが結構煩わしい。確かiPhoneでリモコン操作が出来るはずだが、iPhoneで文字入力→AppleTV自動転送→iPhoneで決定キーを押す→YouTubeの文字入力完了という操作が出来るのかどうか?このあたりまだ使い始めたばかりなので詳細が分からない。

続いて面白かったのはインターネットラジオ。もちろんPCでも聞くことが出来るので特段珍しいものでもないのだが、さすがにTVでもインターネットラジオの楽曲が流れて来ると、大画面ならではの味わいがあり、妙に感慨深いものになるから不思議だ。というのも音楽が流れている間は様々な写真が画面に次から次へと現れては消えていくので、PCでいうところのスクリーンセーバーみたいな役割を果たしているのだ。ひょっとしたら、Flickrの写真が順次掲載されているのかどうかまでは分からなかったが、いずれにしても面白い試みだ。

で、その後、実験してみたらインターネットラジオが流れている間、Flickrの写真をスライドショー形式で見ることが出来るのに気がついた。Flickr検索で"Beatles"と入力すると、Beatles関連の写真がずらりと勢揃いし、それをスライドショーで見ることが出来るようになっている。

さてAppleTVで映画をダウンロードすることはまだしておらず、プレビュー画面でチェックしただけだが、動作は快適でネット経由の大容量コンテンツ再生にありがちな遅延は感じられなかった。時間にして数分のプレビュー画面だから実際に120分映画を見たときにはまた印象が変わるのかもしれないが、このあたりアップルの手際のよさ、用意周到を感じてしまう。

それにしても個人的には8800円でこれだけのサービスを用意してくれるのはアップルならでは。一年前の今頃に東芝REGZA Z9000を購入したが、そのテレビにはヤフーサイトやアクトビラ、ひかりTVといった機能が搭載されていた。が、結局のところ殆ど使わず活用したとは言い難い。AppleTVを見ていると、コンテンツをいかにより良くユーザに届けたらいいのか、そのノウハウが国産メーカとは一味も二味も異なる。機能を搭載するだけならどこのメーカーでも出来るのだが、見せるという観点に立つと過去数十年に渡ってPC OSを開発しつづけてきた経験の蓄積がものをいうのだろう。

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追記

>確かiPhoneでリモコン操作が出来るはずだが、iPhoneで文字入力→AppleTV自動転送→iPhoneで決定キーを押す→YouTubeの文字入力完了という操作が出来るのかどうか?

先ほどiPadでRemoteというアプリを取り込んで実験してみたところ、上記の操作内容でTVコントロールが出来るのを確認。iPhone,iPod touch,iPadでTVコントロールが出来るとは秀逸です。