MacBook Air11インチの魅力

2010.10.23

By Black and Blue

2010年03月21日に掲載した『FAXをPDF受信に切り替えると』で書いたように、共有するべき情報は全てスキャニングしpdfにしてGoogleドキュメントにアップしているが、いつも思うのはデータは個人の1台のPCの中に入っている限り死蔵しているのと同じこと。データは個人に帰属すると捉えるのか、それとも共有してこそ利便性が高まると捉えるのかは人それぞれだが、現時点では前者の考えが圧倒的に多く、後者の考えを持つ人間は少ない。

が、現状を見ていると、そのPCを使用している本人はよく分かるが、否、その本人ですら忘れている場面にもしばしば遭遇するのだが、それ以外の人間には何がどのフォルダに入っているのか皆目見当が付かない場合が非常に多いのだ。Googleドキュメントにアップされていれば、アクセス権のある人間ならば検索により見つけることが可能になるのとは対照的だ。

なので理想は2010年10月16日に掲載した『パソコン記憶装置の未来~1000年保存』に記載した通り、全データをネット上の保管庫に収納し、複数のPCまたはモバイル機器より接続することだろう。PC本体にはデータは置かないでOSと必要最低限度のソフト。それぐらいで充分のような気がするのだが、現在使用しているMacBookでは全データをネットワークハードディスクに保管し、PC本体には極力データを置かないように実践している。この方法がこれから普及していくとなると、つまりGoogleChrome OSが狙っていることでもあるのだが、PCにはOSとブラウザだけあれば事が足りることになる。

その観点から先ごろ発売されたばかりのMacBook Air 11インチを眺めると、データ容量64GBは驚異的だ。アップル公式サイトによると11インチ64GBは円高を背景に88,800円と9万円を切っている(米国では11型は999ドル、13型は1299ドルなので一昔前であれば10万円、13万円と想定するはず)。

実際にやってみないと分からないが、WindowsとSnow Leopardのデュアルブートを構築すると、フラッシュストレージ64GBはほぼ使い切ってしまうような気がしないでもないのだが、昨今のノートPCが200~500GBのハードディスクを搭載しているのとはまるで対照的だ。個人的にはPC本体にはデータを置かないで全てネット保管を想定しているような仕様としか思えないのだ。

この画面の大きさからすれば外出時の一時的な使用には向いているかもしれないが、メインで使うにはかなり小さい。従って重量を考慮してもモバイル用途は明白だと思っているが、来るべきクラウドサービスに備えて、ついにPCの仕様そのものがクラウドサービスに準拠してきているのだろう。年末に登場すると思っていたGoogle Chrome OS搭載ネットブックが本命かと思っていたのだが、ここに来てMacBook Air 11インチも非常に魅力に満ち溢れるPCだ。モバイル用途ならばこのデザインと価格だけでも買いだと思う。

●11インチに絶賛の嵐 MacBook Airがやってきた!

●Windows7システム要件

●Snow Leopard技術仕様

●Ubuntuシステム要件