絶滅寸前のオフィスツール10種調査を見て思ったこと
- 2012.11.17
ネット巡回していたらたまたま見つけたのが以下のサイト。
●5年以内にファックスがオフィスから姿を消すかもしれない…絶滅寸前のオフィスツール10種が調査の結果明らかに
テクノロジーの進化は、ビジネスのスタイルや、オフィスツールの世界を目覚ましいスピードで変革している。LinkedInは、世界の7000人以上の専門家たちを対象に、今後5年間でオフィスから消えていくもの、ますます一般化していくと予想されるものについて調査を行った。以下は、絶滅危惧種に認定された10のアイテムだ。 1.テープレコーダー(79%) 2.ファックス(71%) 3.ローロデックス(58%) 4.標準勤務時間(57%) 5.デスクの電話(35%) 6.デスクトップコンピュータ(34%) 7.ビジネス用のフォーマル…背広、ネクタイ、ストッキングなど(27%) 8.管理職のためのコーナーオフィス(21%) 9.キュービクル式レイアウト(19%) 10.USBサムドライブ(17%) |
実際に一つ一つを見てみると頷けるものばかりで特段驚くべきことでもないのだが、あと個人的に無くして欲しいのが名刺交換。いまや携帯電話を日常持ち歩いていない人はまれで殆どの人が肌身離さず持っている必需品だと思うのだが、その携帯電話に名刺共通アプリを搭載して名刺交換は携帯電話で済ませるようにして欲しいのだ。
名刺管理をしたことのある人ならば理解いただけるかと思うが、もらった名刺をデジタルデータに変換するのは結構手間暇がかかる。一日に10枚の名刺をもらうと帰社してから整理するだけでも時間がかかるために、ついつい後日作業にしてしまいがちだ。かといってローローデックスを利用するにせよ、紙のままの名刺では何年かに一度大整理が必要と、ビジネス上はとても大事なものでありながらいまだに古き時代の習慣をそのままひきずっている悪しき例だと思うのだ。
諸官庁あたりが統一した様式を制定して是非とも紙の名刺の廃止に取り組んで欲しいのだが、続いて無くして欲しいのがFAX。確かに紙に書いたものを即座に送受信できるという意味では貴重かもしれないが、今現在はFAXを紙で受信するのではなく、PDFで受信するように設定しており、PDF受信でも全く困らないことが実証の結果分かっている。どうしても紙で見たければPDFで受信した後に印刷すれれば済むことであり、また手書きで紙に書いたものはスキャニングしたあとにメールでPDF添付書類として送信すればいいのだ。日々一方的に送られてくる広告ダイレクトFAXの迷惑が後を絶たないだけに、FAXも用済みと考えている人が二番目に多いというのも納得できる。
携帯電話・スマートフォン、そして7&10インチタブレットの急速な普及により今までデスクトップPCが担っていた役割が徐々にそれらのモバイル機器に移行しているのは否定できないが、個人的には会社で仕事をする上では画面情報量の確保の意味でやはりデスクトップPCは比重は徐々に下がるものの、無くなることはないような気がしている。受動的な所作は携帯電話・スマートフォン、そして7&10インチタブレットで済むかもしれないが、能動的な作業ともなるとデスクトップまたはノートPCは必須。キーボードより快適に簡単に入力できる装置がなかなか開発されないのと同様に、ここしばらくはデスクトップPCにも存在価値はあると思っている。