ネットから集めた楽天コボタッチの評価
- 2012.07.22
質量共にどう考えても真打ちはアマゾンキンドル。あまり複数の電子書籍リーダーを購入しても結局は淘汰されて1台に集約されるのは目に見えているから、ということで楽天コボタッチは見送ったのだが、そのコボタッチ、出だしは順調といえないようだ。そもそも異業種である楽天に電子書籍サービスが展開出来るのか疑問に思っていたのだが、ふたを開けると予想通りの展開。アマゾンが見切り宣言ならば、楽天は見切り発車とでも呼ぶべきお粗末さで、鬼の居ぬ間に先手必勝の感がありありと。
購入者の使用感を読んでいたのだが、ここまでひどいのはあまりお目にかかれないかもしれない。2011年06月18日に投稿した『ソースネクストいきなりPDF/COMPLETE Editionの出来が悪い』を思い出してしまったが、個人的にはこのような完成度の低いソフトウェアはパソコンにインストールしたくないのだ。完成度の低いソフトウェアはそれが原因でWindowsでの他の動作に影響を与える可能性が少なからずあり、諸刃の剣だからだ。
真偽のほどは不明だが、毎日新聞によると『いずれも米アマゾンが日本国内で電子書籍専用端末「キンドル」を8月にも発売することに対抗するもので、電子書籍市場が広がる可能性もある』とのことなので、8月にはキンドルが発売されるかもしれない。
●触って分かった楽天「コボタッチ」の使い勝手
●楽天、電子書籍端末「コボタッチ」発売 作品数に課題
電子書籍端末への参入を表明していた楽天が19日、最初の機種「コボタッチ」を発売した。同時に電子書店も開店した。電子書籍を供給したのは大手出版社では講談社や小学館、角川グループ、幻冬舎など。独占先行配信の書籍も20作品を用意し、先行するソニーなどの電子書店と差異化を図った。だが最大の課題はやはり品ぞろえだ。
コボタッチは電子書店を通じて購入可能な電子書籍のうち、日本語コンテンツは約3万点。ソニーが自社の専用端末向けに運営する電子書店「リーダーストア」(日本語を中心に5万6000点)など先行する競合他社と比べても見劣りがする。講談社が供給する約600点については大半の500点がコミックで、文芸書が少ない点も読書好きの消費者からすると物足りなさが残る。価格は大半がリーダーストアとほぼ同じだ。
三木谷浩史社長は品ぞろえが少ない理由として「(EPUB3という)最新の電子書籍規格を採用したことから、出版社側でチェックに時間がかかった」と説明する。現在1日当たり1000点ずつを電子書店に追加しており、電子書籍化を急ぐ講談社などの出版社との交渉が円滑に進んでいることをアピールする。「今後は効率化により1日3000点までは増やせる」と自信をみせている。
●楽天のKoboの第一印象は甲乙丙で言えば「庚」