iMacにLionをインストールした感想
- 2011.08.16
2010年04月25日に『MacBookのトラックパッド』という日記を投稿したが、以来マウス代わりにトラックパッドを使用している。PhotoshopやIllustratorのようなグラフィック系のアプリケーションはさすがにマウスを使用しないと肩が凝るが、それ以外のアプリケーションならばこれで充分。ひょっとしたらこれがそのうちにiMacなどのデスクトップ型のPCにも展開されるのかなと思っていたら、Lionからついにトラックパッド操作主体に切り替えたシステムに変わりつつあるようだ。
本来ならば発売された直後のOSは様々な不具合が予想されるのでインストールしないことにしているのだが、早ければ来月に発表されるかもしれないiPhone5が新しいOS対応で登場すること、それに伴いMacintoshもLionに切り替えておいた方が利便性が高まる可能性があること、などからLionのインストールだけは済ませておいた。Snow LeopardとLionのデュアルブート体制にしておいていざとなったら、Lionにシステムを切り替えればいいわけだ。もちろん通常使用するのはSnow
Leopardで、Lionはサブ使用。主たるアプリケーションがLion対応済みになってから乗り換えればいい。
ということで早速インストールだけ済ませたLionだが、すでにサイトや雑誌で書かれている通り、スクロール方向が従来と逆の操作になるのには驚いた。Macintoshは漢字Talkの頃から使用しているが、これほどまでの劇的な真逆の変更は記憶になく、この方針転換はアップルにしては珍しいこと。ユーザインターフェイス構築には絶対の自信を持っているはずのアップルが、なぜこの時期に真逆の操作方法に切り替えたのだろうとちょっと調べてみた。
iPhone,iPadなどのiOS系と揃えるために今回のスクロール操作が逆向きになったとのことらしいが、言われるまでは全くそのことに気がつかなかった。iPod
touchやiPadと比べるとSnow Leopardは確かにスクロール操作が逆だが、そのことによる違和感は全く感じられずに今日の今日まで何不自由なく過ごしてきた。正直慣れの問題だからそのうちに違和感はなくなるはずとは思うものの、さすがにLionインストール直後は誤操作で戸惑ってしまう。信号で例えるのならば青→進め、赤→止まれが逆になること、青→止まれ、赤→進めだから頭では分かっていても体がついて行かないのだ。
環境設定で従来のスクロール操作に切り替えることは出来るようなので一安心したが、一番困るのはSnow LeopardとLionを切り替えるとき。個人的には慣れの問題だから時間が経過すれば解決するはずだとは思っているので、Lionの初期設定のままいこうかなとも考えたのだが、そうするとSnow LeopardとLionを交互に使用するときがかなり不便だ。ブラウザを縦方向に閲覧するときなんかは自然にSnow Leopardの操作となってしまうので、一瞬戸惑うこともしばしば。とは言いながらもこのLionがこれからのMacintoshの操作体系の基準になっていくのは確かなので、Snow Leopardメインで使用しながら、Lionの新しい操作体系に慣れていくのがいいのだろう。
それにしても不可視ディスクとは言いながらも、ハードディスク内に一つのパーテーションが作成され、リカバリーディスクが約650MB程度自動的に出来上がっているのにも驚いた。電源投入時にoptionキーを押すと、そのリカバリーディスクが選択出来るようになっているが、その有益性は分かるものの、様々なOSを組み込んでシステム構築しようと考えている人にとっては少々やっかいな存在だ。後日書くかもしれないが、パーテーションが一つずれるとWindowsOSをインストールしている人には多大な影響が出る可能性がある。リカバリーディスクを削除することは可能なようだが、Lionで一部機能制約が発生するらしく、リカバリーディスク削除はお勧め出来ないらしい。