ステンレス鏡面で製作したカリヨン
- 2012.10.30
Wikipediaによると『カリヨン(carillon;カロヨンとも)とは、他の建築物と一体化されていない単独の鐘楼建築物に演奏用の鐘を設置したもののうち、23鐘2オクターブ以上で鍵盤で演奏する楽器をさし、チャイムやベルと区別される。世界最大規模の野外演奏楽器とされ、日本語では“組み鐘"と訳される。また、カリヨン奏者のことを「カリヨネア」と称する』と記述されているが、本日掲載したのは神代植物公園のカリヨン。
実はこのカリヨン、目視出来る範囲は全てステンレス鏡面仕上げとなっており、製品加工が非常に難しいのだ。通常ステンレス鏡面といえば、家庭内にある鏡と同様に平坦な仕上がりが多いが、このように起伏に富んだ凹凸もあれば、膨らみや凹みなどが絡み合ってくると、その接合部分を鏡面に仕立てるだけでも大変だ。
このようにR加工主体の全面鏡面仕上げの製品は滅多にお目にかかれないだけにその苦労が偲ばれるが、拡大写真を見ても分かるように細部まで実に丁寧に磨かれており、完成度はとても高い。
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