ユニークな造形のテナント案内板
- 2012.10.26
誰でもそうかと思うが、新しく誘導サインや自立サインを考えるときにはどうしても前例を参考にしてしまう。細かいところの収まりなどを考えると、一度製作したものならば勝手が分かっているだけに先が読めるし、不確定要素というよりも不安定要素が少ないからだ。とはいえ前例踏襲の一番悪いところは新鮮さに欠けること。同じ場所に設置されていないだけで、実はうり二つなんていう自立サインや誘導サインは至る所にあるのだ。
そんな視点からこのユニークな造形の自立サインを見るととても面白い。人間の表情と捉えていいのかは分からないが、得てして無味乾燥になりがちな高層オフィスビルの中にあって潤いを与えているような気がするのだ。今回掲載したのはB1階に設置されていた誘導サインだが、一つ一つの表情が異なり、思わず全部撮影してしまったほど。サインプランを考えるときには画一的になりがちだが、わざと外したサインがあっても面白い。そんな風に感じてしまう。
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