Windows7とMountain LionをiMacにインストールした感想
- 2012.10.13
Windows8が発売されたら、Windows7,8&Macintosh Mountain Lionのトリプルブートマシンでも作ろうかなと思っていたのだが、なにやらWindows8の完成度の雲行きが怪しくなってきたことや、iPhone5を購入したこともありWindows7&Mountain Lionのデュアルブートを先行して構築することにした。
Windows8,ユーザフェイス大幅刷新ともなると過去の事例からして安定して使えるようになるまで数か月、来年春ごろにはまともに使えそうな気がするが、それまでは至る所で細かいトラブルが発生する可能性はかなりあるのだ。難問に直面した時、困難や苦痛を快楽に転化してしまうほどの時間も持ち合わせていないので、基本は人柱報告待ちのWatching体制。数か月程度情報を集めてから再度Windows8をインストールすることにした。
Macintoshは最新OSであるMountain Lionをネットからダウンロードしなければならないが、相も変わらずインストールが凄い楽だ。Mac App Storeのおかげで一度購入したアプリならば、勝手に最新版をインストールしてくれるので、OSインストール完了後は何もしなくても一応使える状態までは持っていける。後はAdobe CSを入れるだけなので、比較的簡単にシステムを構築することが出来る。
WindowsでもMac App Storeがあればシステム構築にかかる時間がかなり節約出来るはずなのだが、考えてみればPCシェアが90%以上のWindowsと5%前後のMacintoshでは管理するアプリの数量は文字通り桁違い。加えてハード・ソフト一体開発のMacintoshと分離型のWindowsではドライバの問題もあり、なかなかMac App Storeと同種のサービスを提供するのが難しいのは分かるが、新型Windows8発売を機に出来れば徐々に対応して欲しいもの。
時間にして3時間前後でMacintosh Mountain Lionのシステム構築は終わったのだが、対照的にWindowsはそれよりももっと時間がかかる。その最大の理由はやっぱりOSインストール完了後のWindows UpdateやMicrosoft Updateだ。アップデートが終了したかなと思うと、それが次のアップデートを誘発し、エンドレス作業とは言わないが、一体いつになったら終わるのかなといつも思ってしまう。
一つ一つのアップデート内容をつぶさに確認するなんていうことはもちろんやるはずもなく、言われたままにアップデートしているだけなのだが、セキュリティ対策のアップデートは結構な比重を占めているような気がするのだ。2012年10月06日の『解像度やウイルス対策の視点からスマートフォンを見ると』でも書いたように、現在アップルiPhoneとマイクロソフトWindows Phoneは事実上、画面解像度を統一しており、システム開発側にとって負担の少ない仕様にしている。画面解像度が乱立するといかにシステム対応が難しいかの証左だと思っているが、さらにWindows Phoneでは『ウイルス対策は一切不要です』とも書かれている。ウイルス対策はシステム側に取っては後ろ向きの操作。対策費用がかさむだけでメリットは何もないことに、ようやく本腰を入れる気になったのだろう。
既存OSのしがらみを引きずっている以上、Windows Phoneのようにウイルス撲滅宣言は出来ないかもしれないが、Windows8では極力ウイルスとは無縁のシステムを構築して欲しいものだ。そうすればアップデートの時間を含めてシステム構築にかかる時間が大幅に減少され、Macintoshと同様の気軽さを保てるような気がする。Windows,Macintosh,両OSともに長所短所があり、どちらが優れているというつもりは毛頭ないが、ハードディスク初期化→システム再構築に関してだけは圧倒的にMacintoshの方が優れている。
発売まであと2週間を切ったWindows8。ネットで動画を見るだけで未だに手に触れて確認はしていないものの、順風満帆の滑り出しとなるのだろうか?ここに来て続々と新製品が発表されているが、アマゾンKindle FireやグーグルNexus7が原価でタブレットを販売している状況を見ると、同種の端末が1台ぐらいマイクロソフトにもあっていいような気がするのだが・・・・・