東京駅丸の内駅舎の保存・復元工事が完了した-その5
- 2012.10.12
2012年09月26日(月曜日)読売新聞朝刊・33頁より引用
2012年09月06日『東京駅丸の内駅舎の保存・復元工事が完了』で紹介した日本橋改修工事の新聞記事の最後にはこう書かれている。『100年前の職人に負けない仕事をしよう。ヘルメットをかぶった約30人の部下を鼓舞した』『評価は100年後の土木屋がするでしょう』
そして本日引用した新聞記事にも同様のことが書かれていた。『約100年前。日本近代建築の祖とされた辰野金吾を中心とする技術者たちは、日本の顔を作ろうと東京駅舎に精魂を注ぎ込んだ。復元工事に全力を挙げた上浪さんも、100年後に誇れる仕事をしたという自負がある。今回の工事を乗り越えたことは、自分たちの勲章です』
前代未聞の難行苦行を成し遂げた人達だけが得られる達成感と誇らしげな語り口が実に小気味よく響いてくるが、それにしても東京駅の稼働を維持しつつ、地下の免震化を推進しているとは知らなかった。駅舎ドーム屋根の復元化を主とした外装工事にしては時間がかかりすぎるなと思っていたのだが、こうして新聞記事を読んでみると改めて納得。『見えなくなるものへのこだわりは土木屋のプライドだと教わりました』との文言が全てを表している。
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