東京中央郵便局がオープンしたJPタワー
- 2012.07.31
建て替えか、それとも保存かで物議を醸し出した東京中央郵便局が、JPタワーとなって7月17日にオープンした。公式サイトによると建物全体のグランドオープンは2013年春と記載されているので、稼働しているのはごくごく一部。とはいえJR東京駅丸の内側の超一等地に建てられたビルゆえに、その仕上がりは気になるところだ。今回掲載したのは正面玄関入口脇の自立サインと公開空地サインだが、ともに上質な仕上がり。とはいえ室内にはもっと素晴らしい誘導サインがいくつかあったのだ。
●東京中央郵便局、解体の危機 建築家ら「文化財に」
2008年04月03日22時25分
JR東京駅前の東京中央郵便局の保存運動が正念場を迎えている。昭和初期に建てられた局舎は日本を代表するモダニズム建築だが、日本郵政グループは超高層ビルへの建て替えを計画。危機感を抱いた建築家らは、局舎を国の重要文化財に指定するよう求める会を設立した。
東京中央局は1931(昭和6)年、逓信省営繕課(当時)の故吉田鉄郎氏の設計で完成した。白く端正なデザインは当時、京都の桂離宮を評価したドイツ人建築家ブルーノ・タウトも称賛。国際的な建築団体「DOCOMOMO」(ドコモモ、本部パリ)も「日本の近代建築20選」の一つに挙げている。
●東京中央郵便局、もとの場所に JPタワーでセレモニー
東京中央郵便局が17日午前、4年ぶりに東京・丸の内のJR東京駅前に戻りオープンした。旧局舎を建て替えた地上38階建ての高層ビル「JPタワー」の1階などが新店舗に。旧局舎は歴史的建造物として保存を望む声が多く、一部を残すかたちで建て替えていた。
旧局舎は1931年に完成。2008年に日本郵政がJPタワーの建設構想を発表したが、09年に当時の鳩山邦夫総務相が「価値がなくなったら国家的損失」と発言。計画を見直し、保存部分を拡大した。同郵便局は別の場所で営業していた。
2012年07月17日に『ゆうちょ銀行本店・東京中央郵便局が東京駅前のJPタワーにリニューアルオープン!』
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