東京駅丸の内駅舎の保存・復元工事
- 2012.01.20
2012年に街開きを迎える東京4大プロジェクトの中では一番最後だと思っていた東京駅復元作業の話題がちらほらと掲載されている。いずれ写真を掲載する予定だが、まずは読売新聞に掲載された広告から。
2012年01月05日 読売新聞 朝刊05頁より引用 |
●東京駅の復元ドーム、姿を現す
2012年に竣工予定の注目プロジェクトの一つが東京駅。丸の内・八重洲の両側で、大掛かりな工事が進行中である。東京駅丸の内口の工事は「赤れんが駅舎」の復元だ。建築家・辰野金吾が設計して1914年に完成した、西洋の様式美に満ちた建築だ。広く親しまれており、2003年には国が重要文化財に指定している。
1923年の関東大震災に耐えたものの、太平洋戦争で1945年に被災。ドームと3階の大部分を消失した。これらを忠実に復元するのが、今回のプロジェクトだ。2011年12月末~2012年1月上旬現在では、南ドーム周辺と北ドーム先端部分の養生が取れている。
■地下階増築や免震化などの新技術も
駅舎の復元に当たっては、使える部材をできるだけ流用する。また、失われつつある職人の技術を継承するなど、未来につなげるプロジェクトにする。復元に加えて機能の強化も図る。既存駅舎の直下に地下1階と地下2階を設け、床面積を大幅に増やす。地上と地下の間に免震層を挟み込むなど、技術面でも見逃せない。
■八重洲側タワーを増築、大丸が増床
八重洲側では2つのプロジェクトが進行中だ。一つは、2007年に竣工したグラントウキョウノースタワーの増築(II期)工事。大丸東京店が入居していた鉄道会館を取り壊し、隣接するグラントウキョウノースタワーを増築する。大丸東京店はグラントウキョウノースタワーに移転しており、増築部分にも増床する。
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