Surface with Windows RTの価格が発表されたが予想よりかなり高かった

  • 2012.10.20
By Black and Blue

グーグルが発売したNexus7は人気状態で品薄、来週にはいよいよiPad miniが発表、そして11月にはアマゾンKindle Fire HDも登場ということで、ここに来て急速に存在感が高まりつつある7インチタブレット市場。なのでそれらの価格と比較するとSurface 10インチタブレットが高めなのは分かるが、以前紹介したEngadgetの記事によれば199ドル。

●マイクロソフト Surface タブレット、Windows RT 版は199ドル・10月26日発売?

仕様から考えるにまさかこの価格での販売はないだろう。いやそうは言ってもタブレット後発組のマイクロソフトが通常の価格で販売していては市場奪回は望み薄。グーグルやアマゾンはほぼ原価ギリギリでハードウェアを販売しているだけに、マイクロソフトも同様の路線を取るのではないか?過去積み重ねた潤沢な現金資産があるわけだからハードウェア価格が多少原価を下回っても思い切った値付けをしそう、など様々な思惑が複雑に交差し、直前まで分からなかったSurfaceの価格がついに発表された。

●Microsoftのタブレット「Surface with Windows RT」は499ドルから

Microsoft Office Home and Student 2013がプリインストールされるのはありがたいのだが、少々平凡な価格で正直がっかりしてしまった。Windows8ではなくWindows RTであることから、過去のソフト資産継続が出来ないのは分かるのだが、個人的にはキーボード無しモデルでも249ドル前後で発売されることを望んでいただけに499ドルでは食指が全く動かない。ここ日本では年内発売はなさそうで、発売されても2013年以降とのこと。なので、もし本当に199ドル~249ドルぐらいで発売されれれば、海外通販サイトを利用してでも購入する意気込みがあったのが途端に縮小してしまった。

昨日発表されたGoogleのChromebookの第三世代PCの価格が249ドル。SurfaceとCPUは異なるものの、RAMや解像度が同じであることからも、Surface、もう少し価格を下げることは出来たと思うのだ。

『32Gバイトモデルの499ドルという価格は、米Appleの第3世代iPad(16Gバイトモデル)と同じだ。ディスプレイサイズはiPadは9.7インチ、Surfaceは10.6インチ』とITmediaには書かれているものの、第3世代iPadはRetinaディスプレイ搭載、解像度2048×1536ピクセルといまだに他社の追随を許さない圧倒的な解像度の高さを誇る。

いまだ実機に触れていないので第3世代iPadとSurfaceを比較検討するのにも無理があるの承知だが、個人的には現状10インチタブレット市場でアップルiPadの完成度を凌駕するのは極めて難しいと思っている。だからグーグルにしろアマゾンにしろ正面衝突を避けて、7インチタブレット市場を開拓しているのだ。国内メーカーも続々と7~10インチ市場にAndroidタブレットで参入はしているものの、コストの面ではグーグルNexus7に太刀打ち出来ない。それほどこのタブレット市場は激戦区なのにこの価格では、と思ってしまう。

売りは『Office2013』なのは分かるが、安全性優先のためマクロ等は動作しないとのこと。入門機としては最適かもと踏んでいたのだが、日本国内で正式に発売される時には価格値下げあるいは乱売もありえるような気がしてきたので、ここはしばらく様子見が正解かもしれない。

『仕事またはビジネスで Office 2013 RT を使用できますか。』

いいえ。Office 2013 RT Preview およびその最終エディションは、商用目的、非営利目的、 または営利目的の活動では使用できません。

Office 2013 RT(Preview および最終エディション)には、Windows7または Windows8 PC の Office Home & Student 2013と同じ機能がありますか。

ほとんど同じ機能があります。Office 2013 RTのWord2013 RT、Excel2013 RT、PowerPoint2013 RT および OneNote2013 RT には、PCで利用可能なOffice Homeおよび Student 2013機能の大部分と、ほとんどのユーザーが使用するほとんどすべての機能が含まれています。ただし、タブレットの場合はセキュリティとモビリティに関して特殊なニーズがあるため、マクロ、アドイン、ユーザーまたはサードパーティの開発者が作成したその他のカスタム プログラムなど、いくつかの機能は、Office 2013 RTでは使用できません。