足回り四面が光るスタンドサイン
- 2012.09.14
JR東京駅・八重洲口から歩いてすぐのところに新築のオフィスビルが完成していた。外堀通りからだと一歩中に入るので分かりにくいが、その東京建物八重洲ビルの地下街を歩いていたら、ユニークなというよりも積極的に新しい試みにチャレンジした総合案内板があった。
通常我々が照明入りのサインや看板を製作するときに四周全面光るものはまずない。というのも端部の収まりが非常に難しくなり、一般的には四面体だったら光らない一面を利用して、そこにいろいろと小細工をするのだ。そうすれば見えてはいけない鉄骨やら部材を隠すことが出来るためだ。人間、360度のあらゆる角度から観察されていると落ち着かないのと同様に、サインや看板も一種の避難場所が必要。なので、この総合案内板を最初見たときに気になったのは、果たして裏面はどうなっているのだろうかということだった。
ご覧にように裏面は通常視界に入らない場所に面しているにも関わらず、きちんとガラス面処理をしており、実にすっきりしている。端部照射なのか、それとも全面照射を狙っていたのかは分かりにくいが、それでもこれだけの大きさで四周全面光る総合案内板は初めて見た。1階に設置されたオフィス向けの総合案内板はさらにお洒落だ。ガラス裏面に貼られた和紙フィルムがひとかどの見識を感じさせる。
Googleマップストリートビューで見たい方はこちらをクリック