グラフィックを織り込んだ室名札
- 2011.08.09
室名札といっても一般の方にはあまり馴染みのない製品だろうが、実はありきたりのものではなく、あまりお目にかからない、他の室名札とは変わったもの、という要望は少なからずある。せっかく新しく作るのだから他所でよく見られるような同じようなものは嫌だと言うわけだ。とはいえ、この世に一つしか無いオリジナル製品を作ろうとすると、当然大量生産品とは異なり、費用がかかってくるのは事実で、費用は安く、でもオリジナル製品を作りたいという要望の狭間でぎりぎりの妥協点を模索することになるわけだ。
今回紹介するのはその室名札にグラフィックパターンを刷り込んだ製品だ。全景写真を掲載出来ないのが残念だが、もしここに掲載した室名札の素地がよくあるように白色背景だったらどのように見えるのかと想像してみて欲しい。おそらく無味乾燥の味気ない室名札にしか見えないだろう。が、白い背景を透明アクリル板に変更してその裏側からグラフィックパターンを印刷することにより、背景の木目パネルと調和し、とても上質に見えるのだ。もちろんグラフィックパターンの提案、デザイン、色遣いなど最終的に決定するまでにはかなりの経費がかかるのだが、デザインさえ決まれば材料費そのものはそれほどかからない。グラフィックは裏面から、文字・数字は表から表示することにより、より立体的に見せる工夫がされている。