iPhone 4Sのデザインを見て思ったこと
- 2011.10.22
現在使用しているiPod touchは購入してから2年近く経過している。以前は自宅内に居るときにはかなり活躍していたのだが、さすがにiPadが登場してからは使用頻度が少なくなってきた。大画面閲覧の快適さを一度でも味わってしまうとなかなか小さい画面には戻ることが出来ないが、新型iPhone 4Sが発売されたのを機会に乗り換えることにした。
ひょっとしたら2012年初めにiPod touchが発売されるかもしれないとは思うのだが、一度ぐらいはiPhoneを購入して電話機能としての使い勝手を試してみるのも悪くない。幸いにして2年契約を結べば実質0円で購入出来るのも魅力的だったので、思い切って購入することにした。
初めて手にするiPhone 4Sだが、最初に感じたのはやはり質感の高さ。アップル製品全てに共通していることだが、やはり隅々まで計算され尽くしたデザインとでも言おうか、ドコモやauから発売されているスマートフォンとは確実に一線を画しているのだ。
正面から見ると下部中央にホームボタンが一つあるだけだが、可動部分であるはずなのに隙間が皆無に近く、その精度はコンマ何ミリの世界なのだろう。家電製品のボタン周囲の隙間が何ミリあるかなんて調べたこともないが、これだけの精度を出すための技術もさることながら、タッチパネル部分と一体になった仕上がりが素晴らしく、このホームボタン一つの仕上がりを取ってみても、アップルのデザインに対する並々ならぬ意欲が窺える。
ホームボタン自体は周囲のタッチパネルよりも多少くぼんでいるが、その凹の深さも指で押したときにかろうじて分かるぐらい。一体どのような素材をどのように加工したらこのような仕上がりになるのか見当も付かないが、物作りをしている人間ならば、この精度・技術がいかに凄まじいか即座に分かると思う。
側面の仕上がりを見ると、電源on/off・サウンドon/off・音量調整・コネクタ・ヘッドフォンミニジャック・microSIMカード挿入口と必要最低限のボタンが配置されているだけだが、もしiPhone 4Sを分解するとしたならば、表面・裏面パネルと周囲のフレーム四つの合計六個のパーツに分けられ、しかも側面のフレームよりもタッチパネルが浮き出ているのが摩訶不思議で仕方が無いのだ。
どんな素材を厚さ何ミリで加工しているのか、是非とも分解の詳細記事を読んでみたいものだが、すでにネットサイトでは分解記事や原価計算もはじき出されているので、そのうちに日経新聞の電子版に登場するかもしれない。いずれにしてもまだ殆ど使い込んでいないので、後日使用感を掲載する予定だが、やっぱりデュアルコアCPU搭載の恩恵はすぐに感じられた。画面のタッチの反応が素早く、相も変わらず人間の感覚に忠実に再現してくれるのが、とても嬉しい。