iPad miniを触ってみた感想
- 2012.11.03
Retinaディスプレイ非搭載なので購入しようかどうか判断に迷ったが、外出時の利便性を考えると1台手元にあった方が便利かもしれないと考え、結局購入に踏みきることにしたiPad mini。第三世代iPadも所有しているので、なくてはならないモバイル機器でもないのだが、やはりiPadの652gは少々重い。常に持ち歩くことを前提に考えたときにはやはりiPad miniの308gは魅力的だ。
例によってデザインされた白い箱を開けてみたときの第一印象は、なんとまあ小さいことだろう。第三世代のiPadに慣れているせいか、この大きさだと実に可愛らしい。そして始めて手に持ってみると、そのあまりの軽さに拍子抜けするぐらい、薄くて軽かった。iPadのずしりとくる重さと比較すると、その半分の重量なのだから当たり前といえば当たり前だが、いざ実際に対面してみると、改めてその小ささと薄さ・軽さを実感することが出来る。
自宅の無線LAN機器はMACアドレス制限をしているので、事前に新規購入機種のMACアドレスを登録しないと無線LANに接続することが出来ない。もちろんMACアドレス制限が気休めにしかならないのは知っているが、安全性を考慮すれば出来るだけ制限をかけておきたいもの。ということで、iPad miniを起動したのだが、途中無線LAN接続設定画面で困ったことが起きてしまった。
肝心のMACアドレスは設定作業が一通り終わらないと確認出来ないので、無線LAN接続することが出来ない。そこでやむなくPCを起動して無線LANルータのMACアドレス制限解除、そしてiPad miniを無線LANに接続することが出来たのだが、これ以外は特に戸惑うこともなく、設定作業が出来たのはやはりアップルならではの簡単設定だと思う。PC接続を一切しなくても時間が経過すれば、連絡先・カレンダー・メモ・リマインダーやSafariのブックマークなどが自動的に同期され、誰でも即座にiPad miniを使用することが出来るのだ。
各種ハードウェアボタンも、iPhoneやiPadと極力同じ場所になるように配置されているために、iOS搭載製品に慣れ親しんでいる人ならば説明書など見る必要もなく、直感的に操作が可能だ。このあたりがアップルの行儀作法と呼べるべきところで、いわゆるAndroid OSに代表されるようなカスタマイズマニアが敬遠する箇所かもしれないが、大多数の人にとってはこの方が分かりやすいような気がする。
さて肝心のRetinaディスプレイ非搭載の画面だが、やはりiPad2と同質の画質であるだけに、Retinaディスプレイ製品に慣れ親しんだ目からすると明らかに後退している。写真を見ているときはそれほど問題はないのだが、小さい活字を見ているときにその文字の荒さが一発で分かってしまうのだ。このあたりはコストとの兼ね合いで致し方のない面があるのは理解出来るのだが、こうなってくると早くも心はiPad mini 2へと期待してしまう。一部では第五世代のiPadは2013年春に発売されるかもしれないとの報道もあることから、ひょっとしたらiPad mini 2の登場も1年後ではなく、もっと早まるのかもしれない。
こうしてみると、自宅では高画質のiPadで、外出の時にはiPad miniを利用というケースが多くなりそうだが、画質以外のレスポンス・操作性などは他のiOS搭載端末と同等であるがゆえに文句や不満は全くない。電車内で片手でつり革に掴まりながら、片手でiPad miniを操作するケースも想定してみたのだが、多少横幅は広い気がするものの、その軽さのおかげで特に不満は感じない。iPadの大きさや重さから今まで購入を躊躇していた女性の方には案外喜ばれるような気がしてきた。