光量不足のLED電球に再発防止命令
- 2012.07.04
2012年06月23日 読売新聞 朝刊09頁より引用
LEDが市場に出回り始めた頃、それまでの白熱電球や蛍光灯と比較すると光量の面で少々物足りないことがあった。LEDと従来の電球や蛍光灯を並べてみると、その差は一目瞭然。なのでその光量不足を補うために間隔を詰めたり、より多くの本数を挿入したりしたものだが、それも今は昔。最近のLEDは従前にも増してより小さく、より薄く、そしてより明るくなっているのだ。
価格の面でもだいぶこなれてきており、以前のように割高という印象は漸次減少していると言っていいだろう。とは言いながらもやはり安物買いの銭失いにならないために、ある程度の製品選別は必要だ。毎日のようにダイレクトFAXが届き、その内容を見ていると普通の白熱蛍光灯とさほど変わらない単価のLEDも登場しているように思えるが、その品質までは使用してみないと分からない。読売新聞や産経新聞には光量不足のLED電球に再発防止命令が下されたそうだが、やはり購入する前にしっかりと調査するようにしたいものだ。
●LED電球の光足りない! 景品表示で12社に再発防止命令
2012.6.14 18:58
発光ダイオード(LED)電球の販売で「60ワット相当の明るさ」などと表示していたのに実際は光量が足りなかったとして、消費者庁は14日、景品表示法に基づき12社に再発防止を求める措置命令を出した。
同庁によると、問題を指摘されたのは12社の計54商品で、売上総額は約8億円。中には、表示に対し約30%の光量しかなかった商品もあった。
12社は2009年から家電量販店やインターネットなどでLED電球に「40ワット相当」「60ワット相当の明るさ」などと表示。日本工業規格(JIS)では、白熱電球の40ワット形は光の総量を表す単位ルーメンに換算すると485ルーメン、60ワットは810ルーメン。この基準をLED電球に準用すると、実際には規定の約30%から約85%の光量しかなかった。
12社は、アガスタ、オーム電機、グリーンハウス、恵安、光波、セントレードM・E・、タキオン、リーダーメディアテクノ(以上東京都)、エコリカ、コーナン商事(以上大阪府)、エディオン(広島市)、スリー・アールシステム(福岡市)。