見やすい文字、読みやすい文字とは-その2
- 2011.11.16
2009年08月04日 日本経済新聞 夕刊7頁より引用
2年前に『高速道路の標識に使用されている文字は読みやすさはいざ知らず美しさには欠けるような気がしないでもない。もう一ひねりして欲しいところだ』と書いた記憶があるが、先日読売新聞を読んでいたらNEXCO東日本、中日本、西日本の高速道路会社3社は、40年以上にわたって案内標識で使ってきた独特のデザインの書体を切り替えることに決定したらしい。
しかも採用する書体はMacintosh OS Xでは標準フォントとして採用されているヒラギノフォントだ。個人的には美しく見やすいためにこのヒラギノフォントは気に入っているが、これだけ書体が脚光を浴びるようになってきたのも昨今のモバイル機器の発達とは無関係ではあるまい。日常業務でパソコンは欠かせないし、さらには携帯電話やタブレット型PCの閲覧など今まで以上に小さい画面を見続ける機会は増えている。
とはいえ容量の問題もあるのだろうが、携帯電話、スマートフォンやタブレットでは選択出来る書体が限定されており、なかなかこれは美しくて読みやすいという書体には出会えない。もう少し書体選択の自由度を高めてくれれば嬉しいと思っている。
2011年11月09日 読売新聞 朝刊21頁より引用『活字体-読みやすく進化』