全面ガラス張りに取り付けられた文字のきらびやかさ
- 2012.07.20
Googleマップストリートビューで見るとガラスの間仕切りは変更ないようなので、後付けの箱文字を設置するとなるとかなり大変だったように思うが、そのジーユー銀座店のLED箱文字が格好いい。その理由は主として二つあるのだが、実は正面の緑色の部分がいわゆる面落ちしており、凹凸感がより強調されていることに気が付く。
何度か書いているようにこのようなLED箱文字を正面から確認する人は、我々のような人間を除くとまず居ない。つまり殆どの人は斜め真下の角度から見上げるように確認するわけだ。その点、正面の緑色の部分が落ち込んでいると、より立体感が強調され、際立つ印象を受けるために存在感がぐっと増してくることになるのだ。その意味で面落ち文字の有効性に改めて気が付くが、それと絡み合うかのように仕上げられた側面の鏡面仕上げも見逃せないポイントだ。
箱文字の側面を鏡面で仕上げるのは費用がかかるために、通常はあまりやらない。特にこだわりがあるときにのみ施工するのだが、こうしてみると全面ガラス張り仕上げのファサードに鏡面仕上げの箱文字が設置されると、やはりきらびやかだ。ちょっと見た目には単純な二文字で構成されたファサードサインのようにも思えるのだが、立体感のより一層の強調やガラス面に反射したときの絢爛さをも計算に入れた仕上げであることは間違いないように思う。
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