万華鏡のようにきらびやかなファサード

  • 2012.08.21
By Black and Blue



なるべく前知識を仕入れずに見に行こうと思っていた東急プラザ表参道原宿。明治通りと表参道との交差点に立地する一等地だけに、さすがにファサードが圧巻だった。大小の三角形のステンレス鏡面板をエスカレータ両脇から天井にまで敷き詰めているが、平滑面に取り付けるのではなく凹凸を持たせた、いわゆる3D表示。

従って入館しようとすると巨大な鏡面洞窟の中に吸い込まれるような錯覚に陥ってしまうのだ。鏡面の部分に様々な風景が乱反射されるために、自分がどの面を見ているのかが即座には分かりにくいが、逆にそのことが受け手側にイメージを膨らませ、一体この先に何があるのだろうという深層心理が自然と形成されてしまう。

まるでディズニーランド内に居るかのようなギミックを演出しているが、三角形であるステンレス鏡面板の突き合わせ精度がその演出に一役買っているのも事実だ。実際に製作したことのある人なら分かるかと思うが、長方形の板を敷き詰めるのと、三角形の板を敷き詰めるのでは別次元の精度が要求されるのだ。

次回に拡大写真を掲載する予定だが、最後に掲載した写真はエスカレータ頂上部から見下ろした写真。自分が今居る場所の三次元とは別の四次元空間がエスカレータ両脇にちりばめられているかのような仕上がりがお見事だった。

Google Maps ストリートビューはこちらから