表参道NIKE DUNKのネオンサイン
- 2011.08.11
我々がサイン・看板を製作するときに日常使う素材は多岐にわたる。アクリル板から、鉄・ステンレス・銅板・真鍮、さらにはアルミ板等々。照明素材としては蛍光灯からネオン管、LEDが挙げられるが、一つの素材を除きいずれにしてもそれ単体では製品として成立し得ないものばかりだ。常に他の製品と組み合わせて加工し、組み合わさることにより相乗効果をもたらし製品としての価値を高めていく。
そんな視点からネオン管を眺めていくと、素材としてとてもユニークなことに気が付く。デザインの妙味とは言いながらも、青と黄色の対比、そして黄色い文字の縁取り。素材がそのまま製品として成立しているのだ。同様のことがLEDで可能かというと、現時点ではLEDではネオン管のような温かみのある照明を発光することは出来ないような気がする。LEDはあくまでも他の素材と組み合わせて、従来では施工不可能だった薄さ、軽さを可能にする製品として捉えた方がいいのかもしれない。素材がそのまま商品となり、デザインでロゴを表現し、そのままサイン・看板となり、顧客を地下フロアへと誘導していく。一人三役、四役を可能にするネオン管は、使用方法により広告効果を最も安価で最大限に高める手法の一つなのだ。NIKE DUNKのネオンサインを見て、そんなことを考えた。
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