JR大阪駅の上空に架けられた大屋根
- 2012.08.17
仕事でJR大阪駅に行ったときのこと。帰りの新幹線に乗車するまで30分ほど余裕があったので、付近の様子を写真に収めることにした。ふと見上げると、大きな屋根が線路を挟んだ二つのビルの間に架かっている。ああ、これが有名なJR大阪駅の大屋根かと気が付くまでに時間はかからなかったが、時空の広場に立って周りを見渡したときの第一印象は少々薄暗かった。以下に掲載した二つのサイトの前知識は全く無かったために、何のためにこの大屋根が作られたのかは全く分からない。
雨天時ノースゲートビルとサウスゲートビルを行き来するときには重宝するし、大屋根の下は大きな広場になっているために休日には催し物が開けるかもしれない。とはいえ、大屋根が無い方がより一層開放的な空間になるのにと思ったのは事実だ。
Googleマップを見ると、ノースゲートビルとサウスゲートビルが建てられる前のJR大阪駅の様子を窺い知ることが出来るが、それにしても複数の路線が走るJR大阪駅の上空に屋根を架けて雨露をしのぐとはそのスケールの大きさに驚いてしまう。実際にその場に立ってその大屋根を見ると機能美の極致。よくまあ、これだけのお金をかけて壮大な規模の施設を作ったものだと感心してしまったのだが、その当初の目的はといえば未到達だったらしい。
2011年5月大屋根が架けられた頃のJR大阪駅
当初の目的はJR大阪駅の中央部分の屋根を撤去することにあった
●新装JR大阪駅が世紀のバカ建築、屋根の下で傘必要
●新JR大阪駅、古いホーム屋根撤去できず・・・
この大屋根とJR大阪駅との相関関係は全く知らず、時空広場からJR大阪駅の様子を写真に収めたくて撮影した写真が12枚目だ。これを見ると、ホーム中央部分の屋根を撤去することは出来ず、結局はトタンから透明ガラスの屋根に置き換わったことが分かる。写真中央から上半分の屋根は残し、下半分の屋根は撤去する計画だったのだろうが、いざ実際にふたを開けてみたらとんでもなかったというのは、この世界ではよくある話。まさに屋上屋という言葉が一番ふさわしいのかもしれない。
GoogleマップでJR大阪駅を上空から見たところ