2011年03月14日から計画停電が始まる

  • 2011.03.13
By Black and Blue

震災二日目の朝に近所のディスカウントストアに買い物に行ったのだが、まず最初に買われていたのがペットボトルやカップラーメン。それも単品購入ではなく段ボール一箱のまとめ買いだ。作業服姿の人達が何人も来ているところを見ると、おそらく近くの現場で働いている人達向けに購入していくのだろうが、やはり飲料水や食料品はすぐに無くなっていく。近場のコンビニエンスストアでも食材コーナーはすぐに無くなり空っぽの状態だが、うろ覚えながらの石油ショック当時の狂乱騒動とは程遠く、街中はいたって平静だ。
建物倒壊などの物損的な被害が殆どなく大揺れ程度で済んだためか、車で走っていても普段の土曜日日曜日とさほど変わることはなかった。電気・ガス・水道もいつも通りに供給されているが、調べたところによると明日14日から輪番停電が始まるらしい。

●輪番停電とは

2011/3/13 1:29

地域ごとに順番を決め、計画的に停電させること。発電所からの電力供給量と企業や家庭の需要のバランスが崩れると、送電の周波数が低下、大規模な停電などを起こしかねない。このため電力供給量の低下が予測される場合、あらかじめ要請し、時間を区切って送電を止める。

●首都圏の家庭も対象 東電、あすから計画停電「少なくとも1週間」と説明
2011/3/12 23:44

会見で藤本孝副社長は14日の電力需給予測について「需要が4100万キロワットに対し、供給力は3100万キロワット程度で、1000万キロワットほど不足する」と述べた。計画停電を実施する期間や規模は未定だが、「少なくとも1週間ぐらい続くのではないか」とし、異常事態であることを認めた。「頼れるのは火力と(稼働中の)原子力だけ」だが、被災した福島第1、第2原発の稼働が見込めない。

(途中省略)

頼みの綱である電力融通は期待できない。電力会社は自社で足りない分を他の電力会社から買うこともあるが、東電と同じく周波数50ヘルツの電力は、大きな被害を受けた東北電力や遠隔地の北海道電力だけ。60ヘルツの中部電力から融通しても、周波数変換設備の能力から受電量は限られてしまう。

(途中省略)

東電の福島第1、第2原発の設備容量は約910万キロワットで発電量では東電全体の約2割を占める。07年の新潟県中越沖地震で被災した柏崎刈羽原発は再稼働まで1年10カ月を要した。炉心が溶融したとみられる今回の事故は柏崎刈羽原発の被災状況を大きく上回る。07年当時に電力供給を頼った東北電力の原発も被災しており、電力需給の逼迫は中越沖地震の時よりも深刻になりそうだ。

頼みの綱である電力融通が期待出来ずに、東京電力発電量の約2割を占める福島第1・第2原発が稼働停止となってしまった以上、止むを得ない措置だと思う。一週間程度で済めばいいが、長期化する可能性も充分にあり得る。今朝の読売新聞には3時間程度の停電となるだろうと書いてあったが、3時間とは言いながらが日中業務への影響は相当なものがあるだろう。PC業務および製作部門の稼働停止3時間はかなり大変なことになりそうだ。