ベンツ博物館の誘導サイン

  • 2011.03.03
By Black and Blue

2011年02月21日に掲載した『シュツットガルトのベンツ博物館-その1』


2011年02月28日に掲載した『シュツットガルトのベンツ博物館-その2』
拡大写真はこちらから。


夜景写真はこちらから。


誘導サインはこちらから。


ベンツ博物館の周辺を散策していたら誘導サインと呼ばれる標識の写真がたくさん見つかった。欧州各国の施設を見ていると、矢印の基本形状をそのままサインとして具現化したものはよく見られるが、残念ながらここ日本では見る機会が少ない。個人的には建物および空間広場との調和が取れ、かつまた誘導標識としての存在感を初めて訪れた人に知らしめるためには最適のデザインの一つだと思うのだが、なぜか採用例があまりないのだ。

推測しうるに来訪者の通行範囲内に角がとがったものがあることにより、万が一事故が発生した場合のことを恐れてだと思うが、3枚目の写真からもかなり大きな誘導サインであることが分かる。7枚目の写真。この配置は日本国内ではまず見られないものだ。子供がつまづいて倒れたらどうするのだという議論から始まり、最終的には却下になる可能性が非常に高いが、自分の身は自分で守るというお国柄と自分の身は守ってもらうという意識の高い民族感情の差のような気がしてならない。

それにしても金のかかっている誘導サインだ。誘導文字は印刷しているのだろうと思いきや然にあらず。写真から判断しているので断定は出来ないが、まず間違いなく彫り込み仕上げだろう。等身大の誘導サインで材質は不明だが、文字の彫り込み深さはかなりある。コンマ何ミリ程度の浅いものではなく、おそらく数ミリ彫り込んでいるのではないか?その意味で9枚目の写真の構図は抜群と言っていいと思うが、ベンツの歴史が自動車の歴史なのだと自負する世界最強の自動車メーカーのこだわりを垣間見ることが出来る作品だと思う。

Bingで見たい方はこちらをクリック


Googleマップ・ストリートビューで見たい方はこちらをクリック