ネット上の各種サービスを使ったみた感想
- 2012.05.19
PCやスマートフォン、さらにはタブレット型PCなどの様々な機器を扱うようになると、どうしても難しいのがデータの同期。理想はクラウド上に個人全データが保管されており、いま現在使用している端末からそのクラウドにアクセス出来ればいいのだが、もちろん現時点ではこれは不可能に近い。
私の場合、個人保管データを全部クラウドにアップするとなると数百GBとなるために、ネットに接続出来ないとき、ネット回線を通じたデータ転送の遅延を考えると、やはりクラウド全面依存はどうしても採用しにくいのだ。将来的に通信回線が劇的に改善されて数百GBのデータ移動が数分で可能の事態になれば考えるのだろうが、固定回線でも1Gbps程度の現況ではまだまだ当分先の出来事なのだろう。
となるとやはり従来型のデータ保管を採用せざるを得なくなり、メインPCに全データを保管、必要に応じてクラウド分散、メインPC全データをバックアップという手法が現時点では最良ではないかと思っている。つまりあくまでもクラウドサービスは補助的な使い方に終始し、大事なデータはクラウドには置かないという発想だ。
こうしておけばいつ何時そのクラウドサービスが終了になったとしても困ることはないし、そのデータがなくなったとしても慌てることはない。必要なデータはメインPCとバックアップの中に含まれているからだ。ネット上で様々なクラウドサービスを利用してきたが、やはりWindowsPCをメインで使用していると、クラウド全面移行は採用しにくく、必要データはハードディスクドライブやSSD保管がやっぱりあらゆる意味で便利だ。
Engadgetを見ていたら、『Google Drive 対 Dropbox、SkyDrive、iCloud詳細比較チャート』が掲載されていた。いずれも米国企業によるネットサービスばかりだが、一応各サービスを使い込んだ感想を書くと、ネットサービスはやはりGoogleに一日の長を感じる。ここに掲載されているのはあくまでも数字上の比較。ネットサービスの応答速度や不具合改善速度、さらには使い勝手を総合的に判断すると、Gmailを筆頭にGoogleの方が圧倒的に使いやすいのだ。
中でも気になるのはネットサービスを利用している時の応答速度。PCハードディスクに書き込むときの反応とネットサービスを利用しているときのそれでは明らかに後者の方が感覚的に遅いと感じる時がある。直結しているハードディスクと回線通じてネット上のサーバーに書き込むのだから、当たり前といえば当たり前だが、Googleの各種サービスはその差が0とは行かないまでも極力0に近づけようと様々な工夫をしているのではないのかと思われるのだ。
その意味でクラウドサービスに力を入れ出したマイクロソフトとアップルの今後が楽しみだが、現状はGoogleドライブ主体の、サブはDropboxという使い方をしている。別にGoogle贔屓というわけでもないが、メール、検索、写真、動画、地図、カレンダー、リーダーなどあらゆるサービスを横断的に利用しようと思ったらGoogleサービスが現時点では一番優れているように思う。