金属に彫り込んだ文字の耐用年数は?
金属板に彫り込んだ文字の耐用年数はどれぐらいのものなのかという問い合わせが増えてきました。
こればかりは実際に経過してみないと何とも言えませんが、経験的には耐用年数は非常に長く、カッティングシート文字や印刷文字などよりは遥かに長い期間色落ちがあまりなく可読することができます。
ただ注意深く金属表面を観察していますと、文字の中に流し込んだ墨が経年変化により流されて文字の輪郭しか分からないという彫り込みプレートも少なからずあります。
周囲の環境や熱変化など様々な要素が加味されるだけに、同一製品を作ったとしても設置場所により耐用年数が異なることもあり得ると言っていいでしょう。
写真は今から20年前に当社で製作した製品です。やはり社寺仏閣、石との組み合わせでは銅板ヘアーライン仕上げの彫り込み文字はとても良く似合います。
風雨にさらされ、真夏はアスファルトの照り返しがきつい場所で、20年近くさほど色落ちすることもなく、銅独特の経年変化による美麗な雰囲気を醸し出しているところを見ますと、10年や20年程度で読めなくなるということはまずありません。